HOME   »  イノベーション
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
知的財産権とは

 経済活動における知識や情報生産の重要性が高まるに連れて、知的財産権の重要性は増している。特に、イノベーションへのインセンティブ(誘因)を保つためには知的財産権の整備が不可欠である。知的財産権は、実際にある者に対して個別に認められる財産権とは異なり、無形のもの、特に思索による成果・業績を認め、その表現や技術などの功績と権益を保証するために与えられる財産権を示している。また、知的所有権とも呼ばれている。知的財産権を大きく分けると、知識の公開を要件としている特許と営業秘密に分けることが出来る。前者は、さらに、1.特許・実用新案、意匠、2.著作権、3.商標の三つに分けることができる。特許・実用新案は発明やアイデアを保護し、意匠はデザインを保護する。知的財産における保護の要件は3つある。Ⅰ.知識が新しく、Ⅱ.それが既存の知識と比べて進歩的であり、Ⅲ.その技術内容が公開されることである。

 特許庁の審査の結果、権利として認められると、企業はその知識を商業的な利用に関して独占できる。保護期間は特許が20年、実用新案(特許ほど高度でない発明を保護)が6年、意匠(商品のデザインなどを保護)が15年である。特許権は、特許として認められた知識を他社が利用することを排除できる。これらの権利の共通した特徴は、独自開発された技術であったとしても、他社が権利化していれば、権利侵害となることである。

イノベーションにおける知的財産権の役割

 知的財産権には、イノベーションを促進するうえで3つの基本的な役割がある。

1.専有可能性(研究開発への誘因を高めること)
 知的財産権の基本的な役割は、新技術からの利益を確保できる程度を高めて研究開発へのインセンティブを確保することである。医薬品、農業科学、有機化学など化学系産業を中心とした産業では知的財産権は非常に重要である。また、バイオテクノロジーとソフトウエア産業に置いても重要である。こららの産業には2つの特徴がある。第一に研究開発集約度が高いこと、第二に模倣による参入が比較的容易な産業であること、である。このような要因により、こららの産業による知的財産権の重要度は高い。

2.先取り競争
 特許権は、企業間に技術の先取り競争をもたらすことによって研究開発への誘因を高める。同じ発明を複数の企業が行った場合、先に特許権を取得した企業のみがその技術を独占的に使用する権利を獲得できるので、特許権は企業に技術開発の一番乗り競争を促進させるシステムであると言える。

3.技術公開への誘因
 知的財産権の目的は、企業が研究開発の成果を企業秘密で守るのではなくその公開を選択するよう促すことである。特許権による発明保護は技術の適切な公開が必要条件となっており、また同時に保護の期間も限定されている。つまり発明の明細書は、その分野の技術者が理解可能な程度に正確にかつ詳細に記述する必要がある。このような技術公開は研究開発の効率性を高める。技術の公開によって研究の重複が抑制され、公開された技術知識は新たな研究開発の源を供給する。

参考
知的財産権ホームページ(税関)

↓かわいいネコが知的財産権についてわかりやすく教えてくれます。
ネコにもわかる知的財産権





↓応援クリックお願いします

社会科学ランキング1位

人気ブログランキングへ

↓ご意見などはこちらまでお願いします。
mugaku36@gmail.com

↓更新情報がわかりますので、フォローお願いします。
Twitter:tagu13




スポンサーサイト
 企業家とは、entrepreneurの訳だが、この語を日本語に訳すと企業家という単語に加えて、事業を起こすという意味から「起業家」という単語にも訳せる。

英辞郎には以下のように載っている。
entrepreneur
【名】
・企業家、起業家
・請負人
・興行主
・仲介者◆【語源】フランス語より

 しかし、この起業家という表記で問題となるのは、既存企業内におけるentrepreneurや非営利組織のイノベーターたちの扱いについてである。自ら事業を起こさないentrepreneurもありえるし、単純に事業を起こしたとしてもentrepreneurと言えそうにない場合もありうる。例えば、商店街の個人店を開業した人たちである。この人達は起業家であるが、企業家というイメージはない。したがって、entrepreneurという言葉にただ単に起業家と当てはめることは、この言葉本来の意味を矮小化してしまうかもしれない。entrepreneurの翻訳に企業家という言葉が適切なのは、entrepreneurの定義に関わることだからである。単に事業を興す人が企業家でないとしたら、企業家とは一体誰を指すのだろうか?ほとんどの企業内にいる人間や多くの大企業の経営者はそうではないということは明らかだ。なぜなら、経営者の機能と企業家の機能は全く別物だからである。経営者は既存の体制において効率性を図ることを重視するが、企業家は既存の体制を破壊してしまう。それゆえ、経営者と企業家は相容れない。しかし、シュンペーターの定義によると、企業家とはイノベーションの遂行者である。この定義で考えると経営者であり、企業家であることは考えられる。いずれにせよ、企業家の定義は曖昧模糊であり、はっきりとした言葉の定義をすることは難しい。しかし、企業家と起業家の区別をつけることは可能かもしれない。起業したり、新規事業を起こしたからといってその人が必ずしも企業家ではないことは確かである。

↓応援クリックお願いします

社会科学ランキング1位

人気ブログランキングへ

↓ご意見などはこちらまでお願いします。
mugaku36@gmail.com

↓更新情報がわかりますので、フォローお願いします。
Twitter:tagu13


 今日は昨日の続きで3からです。イノベーションにはいくつかの変化のパターンがあります。

 それは、以下の5つです。
1.S字カーブ
2.相互依存生
3.ドミナントデザイン
4.経路依存性
5.非連続なイノベーション

(3)ドミナントデザイン
 ある製品分野における製品技術の変化と生産技術の変化を一緒にとらえ、その相互依存関係を見ると、共通した発展パターンがあります。アバナシーによると、産業は流動期、移行期、固定期という3つの段階を経て変化するそうです。製品イノベーションの発生率は登場初期が一番高く、流動期→移行期→固定期へと右下がりに低下していきます。しかし、工程(プロセス)イノベーションの発生率は、登場初期から徐々に上昇し、移行期において頂点に達します。そして固定期へ向けて右下がりに低下していきます。この工程イノベーションの時期に、それまでの製品は、ユーザーのニーズを満足させるのに最も適した形態であることを市場で証明された型やデザイン、あるいは法的規制や調整によって認められた標準規格に合わせられ、標準的なデザインに取って代わられます。固定期の時期に至った産業や製品は、費用、量、生産能力が極端に重視されます。そして、製品イノベーションと工程イノベーションは小幅で漸進的に現れるようになります。時間がたつにつれて、繰り返されるイノベーションとコストや売れ行きによってそのデザインが洗練されて標準化されていきます。消費需要が安定し、ドミナント・デザインが完成したら、商品の成熟期となり激しい競争が起こります。

(4)経路依存性
 相互依存関係にある技術の制約を受けて、優れた技術が日の目を見ないというメカニズムもあります。例えば、キーボードの配列です。みなさんは、なぜキーボードの配列が今のような配置になったのか、疑問を持ったことはないだろうか?このような配列方式は「QWERTY」配列と呼ばれます。これは、実はタイピング速度を遅くするためにこのような配列になったのです。初期の機械式タイプライターではタイピング速度が速いとタイプ用のバーがからみ合ってしまいます。これを防ぐために、頻繁に連続して打つ文字は離れたところに位置されました。しかし、昔問題だったことは、今問題ありません。なぜ配列が昔の効率の悪い配置のままなのでしょうか?これはタイプライターの使用者が「QWERTY」配列に慣れてしまって、その他の配列への変更を好まなかったという理由があります。このように、初期に起きたことがその後の発展経路を規定するという意味で、こうした事象を「経路依存的」と呼びます。 

(5)非連続なイノベーション
 今までの議論は連続的なイノベーションに関してでした。しかし、より画期的、非連続的なイノベーションもあります。例えば、いくら馬車をつなげても鉄道は生まれないということです。社会経済や企業の競争に大きな衝撃をもたらすのはこの非連続的なイノベーションです。人々がそのドラマチックな誕生の物語に魅了され、それを主導した起業家たちの成功物語に感動するのも、こうした非連続なイノベーションによる「創造的破壊」です。創造的破壊とはオーストリアの経済学者シュンペーターによって唱えられた考え方で、非効率な古いものが効率的な新しいものによって駆逐されていくことで経済発展するという考え方です。

イノベーション・マネジメント入門―マネジメント・テキスト

↓応援クリックお願いします

社会科学ランキング1位

人気ブログランキングへ

↓ご意見などはこちらまでお願いします。
mugaku36@gmail.com

↓更新情報がわかりますので、フォローお願いします。
Twitter:tagu13



 イノベーションは従来にない何か新しいものが生まれる現象です。それゆえ、そこに一般的な法則性は見出しにくいと考えられます。しかし、一つ一つのイノベーションを個別の事例として見るのでなく、その相互の関係を見ていくと事情は変わってきます。そこにはある一定の関係性がみえてくるものがあります。イノベーションは空間や時間を通じて他のイノベーションとつながり、影響を受け、方向性を与えられ、制約を受けます。つまり、イノベーションにはいくつかの変化のパターンがあります。

 それは、以下の5つです。
1.S字カーブ
2.相互依存生
3.ドミナントデザイン
4.経路依存性
5.非連続なイノベーション

(1)S字カーブ
イノベーションの普及曲線
↑本来なら、縦軸に技術成果、横軸に開発努力をとります

 製品を調べ、その技術進歩のパターンを追っていくと、S字型の曲線を辿ることが多いです。初期の段階で、基礎になる知識が確立されていないため、そもそも解くべき問題の在処を探ることを含めて試行錯誤が続き、成果に結びつかない徒労も重ねなくてはならなくなります。結果として資源投入のわりに進歩は遅くなります。やがて知識が蓄積し、挑戦すべき問題と解決の方向がはっきりすると開発は効率的になり進歩のスピードは速くなります。しかし、やがて基板になる技術が自然法則に起因する限界に近づき、改善のスピードは落ちることになります。

 プロペラ・エンジンの飛行機、人工心臓、タイヤ・コード、帆船など様々な製品でこのようなS字型のカーブが観察されています(Foster,1986)。



(2)相互依存性
 技術は他の技術と組み合わされてある機能を発揮します。特定の製品・サービスは複数の要素技術から構成され、他の製品・サービスと互いに補完しながらある機能を実現します。また、商品として実現するにはそのための生産技術が必要となります。こうした技術の相互依存関係、相互補完関係は、イノベーションに様々な影響を与えます。

 相互に関係する技術の間の不均衡の存在が、その不均衡を解消するための技術開発を導く力として働きます。こうした不均衡の存在がある時期、ある方向にむけて集中的に技術革新への努力を導く、焦点化装置として重要な役割を果たします。外部の環境(市場、技術機会)とは独立して、技術システムの内部の論理としてのイノベーションが進むメカニズムとなっています。

 次回に続きます。


イノベーション・マネジメント入門―マネジメント・テキスト

↓応援クリックお願いします

社会科学ランキング1位

人気ブログランキングへ

↓ご意見などはこちらまでお願いします。
mugaku36@gmail.com

↓更新情報がわかりますので、フォローお願いします。
Twitter:tagu13



 前回の記事ではイノベーションの普及過程について書きました。では、イノベーションの普及要因にはどのようなものがあるのでしょうか?以下の二つが大きな要因として挙げられます。

(1)製品、サービスそのものの特性
(2)受け入れる社会システムの特性


 まず、(1)についてです。サービスは、提供する便益が大きいほどより広く、より早く普及します。しかし、画期的な商品であればあるほど、個人はその製品・サービスから受ける価値を正当に評価できません。なぜかというと、初期の段階では、多くの不確実性や新規性が伴うからです。そのため、不確実性、新規性を許容する少数の人たちが製品・サービスの立ち上がり段階を支えます。この最初の不確実性・新規性を受け入れる消費者はリード・ユーザーと呼ばれています。このリード・ユーザーが消費を支える段階を経て、徐々に製品・サービスそのものが姿を変え、形を変える。そして、機能や性能が向上し画期的な製品・サービスが普及します。
 このように供給側の努力、供給者と需要者、あるいは需要者同士の相互作用を通じて製品・サービスの便益が高まり、消費者に認知され、普及が進んでいきます。

 次に(2)についてです。重要なのは、便益の大きさが判断する個人の主観によって異なるということです。あるところでは、高く評価されるものも、別のところでは低く評価されてしまう場合があります。そのため、受け入れる社会システムの特性が重要になります。社会の規範や構造、オピニオン・リーダーの影響力によって、イノベーションが受け入れられるかどうかが左右されます。

 イノベーションの普及は、そのイノベーション固有の客観的な特性だけでは決まりません。結局のところ、市場、社会の中で位置づけられ、評価され、次第にその機能、性能、価格、意味を変えながら、新しい製品・サービスは様々なパターンで普及が進みます。

イノベーション・マネジメント入門―マネジメント・テキスト

↓応援クリックお願いします

社会科学ランキング1位

人気ブログランキングへ

↓ご意見などはこちらまでお願いします。
mugaku36@gmail.com

↓更新情報がわかりますので、フォローお願いします。
Twitter:tagu13




『プロフィール』

Taguchi

Author:Taguchi
「横国生のブログ~無学三十六計~」に訪れて頂きましてありがとうございます。

Taguと申しまして、横浜国立大学に通っていて、経済や経営を勉強しています。横国は駅から遠いので通うのが大変です。横国について、何か質問がありましたら、メール下さい。勉強以外なら答えられます。

当ブログは「知的好奇心のインスパイア」

を目的として、ブログを書いております。



WordPress板はこちらMugaku36

tumblr→http://mugaku36.tumblr.com/

ご意見などはこちらまで↓
mugaku36@gmail.com



☆コメント大歓迎です☆

 当ブログはリンクフリーです。また相互リンクも大募集中です。相互リンク希望の方はメールかブログの記事にコメント下さい。

『My books』
詳しくはこちらをクリック→ ブクログ
『応援ありがとうございます!!』
人気ブログランキングへ にほんブログ村 経営ブログへ
『カレンダー』
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
『Twitter』
『あしあと』

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。