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組織運営に欠かせない要因のひとつであるモチベーションの本について、の本である。この本は文字通りモチベーションの入門書である。モチベーションとは何か、という初歩的な質問に答えてくれる。薄く読みやすいので手軽に読めます。


モチベーションとは

モチベーションという言葉の由来はラテン語のmovereに由来している。これは、movereを意味する。本書では、モチベーションを「何か目標とするものがあって、それに向けて、行動を立ち上げ、方向付け、支える力である」と、定義する。モチベーションには、何か目標とするもの、つまり動機付けするものが不可欠である。動機付けには動因と誘因という二つの前提がある。前者は欲しいという気持ちであり、後者は欲しいという気持ちを起こさせるものである。この二つの要因を、どのように組み合わせるかが、モチベーションの考え方の基本である。

モチベーションの理論には、大きく分けて二つの考え方があり、それは、欲求説過程説である。欲求説とは、人は何によって働くように動機づけられるのかについての理論である。一方、過程説は人の気持ちの流れを中心に据え、人はどのように動機づけられるかということについて考察する理論である。後者の考え方は、細かく分けると公平説、強化説、期待説の三つに分けられる。
欲求説
この考え方に、大きく影響を及ぼしたのがアブラハム・マズローという心理学者である。彼は、自己実現理論(欲求段階説)を提唱した。「人は人生の中で小さな切れ端ばかりではなく全体を得たい、その全体を得るためには、できる限り成長を続けたいという生来の願望がある」とマズローは考えた。この全体を求める欲求は、人間的な欲求として位置付けられ、高次の欲求とみなされた。この高次の欲求は低次の欲求が充足された後に実現されるとマズローは考えた。つまり、階層をなしているということである。この階層の考え方では、低次の欲求を欠乏動機とする。欠乏状態が解除された時、その動機付けは充足され、それ以上にその行動は喚起されない。そして、高次の欲求に関心が向かう。マズローが提唱する欲求の階層には五階層あり、ピラミッド型の構造をしている。最上層が高次の欲求であり、二段目以下は低次の欲求、つまり欠乏動機である。最低次の欲求から順に、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、自尊の欲求がある。順次低次から高次へと階層をなしている。この順序関係は不可逆的であり、高次の欲求が満たされないとしても、より下位の欲求に戻ることはない。これらの欠乏動機が充足されると、自己実現欲求の階層に個人の欲求が移る。これは行動によって報酬を得るのではなく、行動そのものを目的とする絶え間のない動機付けである。

マズローの欲求階層モデルを発展させた理論は、C・P・アルダファのERG説である。ERGとは、それぞれ、生存(existence)、関係(relatedness)、成長(growth)の頭文字をとったものである。このモデルは、以下のように、低次から順に欲求を三つの次元に分けている。第一に、人間の存在に必要なものを求める欲求、第二に、人間関係の維持と発展に関わる欲求、第三に、人間らしく生き、成長したいという欲求である。アルダファのERG説の特徴は、マズローの欲求五段階説と異なり、三つの欲求が同時に存在したり、並行することもありうることである。マズローが主張する低次から高次における、階層間の不可逆性という考え方をアルダファのERG説は否定した。

さらに、フレデリック・ハーズバーグの二要因理論という考え方もある。これも、欲求を低次と高次の二つに分類したものである。欲求階層説と近似した考え方であるが、異なる点を挙げると、低次の欲求は、いくら手に入れても満足しないものとされ、高次の欲求は、手に入れるのが難しいが、一度手に入れると満足してしまうと考える点である。二つの要因のうち一方は、衛生要因であり、外発的な要因である。もう一方は動機付け要因であり、内発的な要因である。衛生要因とは、①賃金、②さまざまな付加給付、③作業条件、④経営方針、⑤人間関係などの要因である。これらが不足していると、人は不満を感じる。これに対して、動機づけ要因は、①達成、②承認、③仕事そのもの、④責任、⑤昇進、⑥成長などの要因である。これらは、内発的なので高次の欲求とされる。
 
デイヴィット・C・マクレランドという心理学者が提唱した達成動機の考え方も、人間的な欲求があるものと考えて、その度合いによって動機づけが異なると考えるので、欲求説の一つと考えられる。高い達成動機付けを持った人には、以下の特徴が見受けられる。第一に、運や偶然に頼らず、何事も自分の手でこなすという傾向がある。第二に、中程度のリスクを好み、第三に、自分の行ったことについて迅速なフィードバックを欲しがることである。達成動機は、マクレランドの欲求理論の動機づけの概念の一つであり、他に、権力動機、親和動機がある。権力動機は、人より優れたい、人の上に立ちたいという欲求である。親和動機は、良好な人間関係を築きたいという欲求である。

欲求説では、個人とその人を取り巻く環境において、その人のもつ欲求は普遍的に変わらないと仮定する。それぞれの個人がどのような理由によって動機づけられているかについて無関心なところがある。個人的な差異を考慮に入れない欲求説は、一般論としてありえても、現実世界を生きる個々人に適用するのは限界がある。

長くなったので今日はここまで、次回は過程説を説明します。続きます。

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