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HOME   »   イノベーション  »  イノベーション13~進化のパターン2~
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 今日は昨日の続きで3からです。イノベーションにはいくつかの変化のパターンがあります。

 それは、以下の5つです。
1.S字カーブ
2.相互依存生
3.ドミナントデザイン
4.経路依存性
5.非連続なイノベーション

(3)ドミナントデザイン
 ある製品分野における製品技術の変化と生産技術の変化を一緒にとらえ、その相互依存関係を見ると、共通した発展パターンがあります。アバナシーによると、産業は流動期、移行期、固定期という3つの段階を経て変化するそうです。製品イノベーションの発生率は登場初期が一番高く、流動期→移行期→固定期へと右下がりに低下していきます。しかし、工程(プロセス)イノベーションの発生率は、登場初期から徐々に上昇し、移行期において頂点に達します。そして固定期へ向けて右下がりに低下していきます。この工程イノベーションの時期に、それまでの製品は、ユーザーのニーズを満足させるのに最も適した形態であることを市場で証明された型やデザイン、あるいは法的規制や調整によって認められた標準規格に合わせられ、標準的なデザインに取って代わられます。固定期の時期に至った産業や製品は、費用、量、生産能力が極端に重視されます。そして、製品イノベーションと工程イノベーションは小幅で漸進的に現れるようになります。時間がたつにつれて、繰り返されるイノベーションとコストや売れ行きによってそのデザインが洗練されて標準化されていきます。消費需要が安定し、ドミナント・デザインが完成したら、商品の成熟期となり激しい競争が起こります。

(4)経路依存性
 相互依存関係にある技術の制約を受けて、優れた技術が日の目を見ないというメカニズムもあります。例えば、キーボードの配列です。みなさんは、なぜキーボードの配列が今のような配置になったのか、疑問を持ったことはないだろうか?このような配列方式は「QWERTY」配列と呼ばれます。これは、実はタイピング速度を遅くするためにこのような配列になったのです。初期の機械式タイプライターではタイピング速度が速いとタイプ用のバーがからみ合ってしまいます。これを防ぐために、頻繁に連続して打つ文字は離れたところに位置されました。しかし、昔問題だったことは、今問題ありません。なぜ配列が昔の効率の悪い配置のままなのでしょうか?これはタイプライターの使用者が「QWERTY」配列に慣れてしまって、その他の配列への変更を好まなかったという理由があります。このように、初期に起きたことがその後の発展経路を規定するという意味で、こうした事象を「経路依存的」と呼びます。 

(5)非連続なイノベーション
 今までの議論は連続的なイノベーションに関してでした。しかし、より画期的、非連続的なイノベーションもあります。例えば、いくら馬車をつなげても鉄道は生まれないということです。社会経済や企業の競争に大きな衝撃をもたらすのはこの非連続的なイノベーションです。人々がそのドラマチックな誕生の物語に魅了され、それを主導した起業家たちの成功物語に感動するのも、こうした非連続なイノベーションによる「創造的破壊」です。創造的破壊とはオーストリアの経済学者シュンペーターによって唱えられた考え方で、非効率な古いものが効率的な新しいものによって駆逐されていくことで経済発展するという考え方です。

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13
QWERTY配列に対する誤解
イノベーションの話では、よく「頻繁に連続して打つ文字は離れたところに位置されました」というネタが出てくるのですが、このネタ、事実とあってないように思えます。英語の連続する2文字で最も頻度が高いのは「th」ですが、QWERTY配列ではこの2字は近接して並んでいます。その次が「er」+「re」ですが、この2字は隣りあっています。よければ私のページの『イノベーション屋の書くQWERTY配列』をごらん下さい。

14
Re: QWERTY配列に対する誤解
ご指摘ありがとうございます。

勉強になりました。
> イノベーションの話では、よく「頻繁に連続して打つ文字は離れたところに位置されました」というネタが出てくるのですが、このネタ、事実とあってないように思えます。英語の連続する2文字で最も頻度が高いのは「th」ですが、QWERTY配列ではこの2字は近接して並んでいます。その次が「er」+「re」ですが、この2字は隣りあっています。よければ私のページの『イノベーション屋の書くQWERTY配列』をごらん下さい。

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