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今日は昨日の続きとなります


著者 茂木秀昭 日経文庫

 目次
プロローグ ゴーン流改革に見るロジカル・シンキング
1 ロジックの壁を突破する
2 問題解決に活かすロジカル・シンキング
3 意思決定に活用するロジカル・シンキング
4 説得力を高めるロジカル・シンキング
5 日常で鍛えるロジカル・シンキング


 クリティカル・シンキングは日本語では、「批判的な思考」と訳されるが、これは「何に対しても批判的に見て、非難する」ということではなく、「大勢に流されたり、他人の意見をうのみにするのではなく、あくまでも自分で合理性を検証していく態度や思考方法のこと」である。すなわち、あらゆる事柄を「無批判」に受け入れるのではなく、「多角的な視点や客観的な根拠をもとに、合理的な判断を主体的に下していくこと」である。基本的にロジカル・シンキングは「筋道を立てて考えること」、クリティカル・シンキングは「多角的な視点で合理性を検証すること」であるが、ともに問題を分析したり、仮説を組み立てたり、他人を説得したりする際のベースになるものであり、共通点もある。また、ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングなどの合理的な「思考力」および論理的な「表現力」をあわせて、「論理力」とここでは呼ぶ。

 
 
 問題解決をするには、まず問題が何か的確に見極め、その原因を探らなくてはならない。そのためにクリティカル・シンキングを用いる重要なポイントがある。

(1)徹底的な情報収集:正確に現状を把握するためには、事実の調査を行う。その際に重要なのは、事実や、統計、社内外の率直な意見などを幅広く収集し、問題の全体像を浮かび上がらせることである。

(2)問題領域の設定:問題領域を明確に設定できるかどうかは、つまり、「何が問題なのか?」を認識できているかどうかである。問題が問題として成立するには「本来あるべき姿とどう違うのか?」あるいは「本来どうあるべきなのか?」という理想や哲学がしっかりしていないと正確な問題の把握や領域設定はおぼつかない。なぜなら、問題の定義が「本来あるべき姿を実現できない状態」だからである。

(3)問題の本質と周辺的要因の区別:問題領域を設定してみると、複数の問題点と複数の原因が挙げられることが多い。つまり、本質的な問題と副次的な問題を区別することが必要になる。




 問題点を拾い上げた段階では、それらがバラバラの状態である。次のステップでは問題の性質ごとに分類したり、問題の重要度に応じて優先順位を決めたり、その原因を掘り下げて分析していく。ここでもまた、クリティカルな見方で、真の原因を見極めていく。問題の性質に関しては、争点となるものが、事実、価値、政策のどれに関するものなのかを明確にすることである。前述の三点は、問題の性質を分類することで、より問題を明確化することにも役立つのである。特に企業などの組織における問題を解決する際には、具体的な行動プランを策定することが重要になってくる。その際には、まず様々な問題点を拾い上げた後で、中心的な問題と副次的な問題を区別し、問題の重要性に応じて解決すべき優先順位を決めながら、問題を絞り込み、その直接的な原因やもっと根本的な原因を掘り下げて分析していく。解決策は当然問題の原因を直接取り除くようなものを立案しなくてはならない。大事なことは、根本原因まで除去するプランでなくては本質的な問題解決にはならないことである。問題解決の基本は、もっとも深刻な問題に優先順位を置いて取り組んでいくことである。大多数の人々は手っ取り早い部分と、可能な部分だけ手をつけていくことになりがちであるが、それでは問題の先送りと変わらなくなってしまうのであり、深刻な問題から手をつけることが大切である。もう一つ問題解決に大事なことは、何のために問題を解決するのか、問題解決をすることで何がどう良くなるのかを見える形で提示することである。これは計画全体が向かうゴール(目標)でもあり、ビジョンでもある。問題解決の最終局面は解決策の実行ということになるが、その実効性を確保するためには、まず職務分担を明確化し、誰が何をするか明示・理解・観察することが必要になる。そのためにも、解決策の実行に関する情報の開示と共有が不可欠であり、組織内でのコミュニケーションが常に大切になってくる。また計画の各段階における結果の報告や、最終期限の設定および責任の明確化により、曖昧な部分を極力なくし、だれにでも問題解決が進んでいる(あるいは進んでいない)ことを報告書などで見える形にすることが、実効性を確保するうえで大切となる。



  論理も使い方によっては、自己を正当化し、他者を攻撃するものとなる。論理が自分の都合のいい理屈になり、ひょっとすると屁理屈や詭弁にもなりかねない。ロジカル・シンキングの本来の意義は、相手を論破することではなく、相手の立場になってものを考えることである。これからの自己責任時代において、主体的に問題を考え、疑問をもち、解決策を建設的に提言する能力は、現代社会を生きる一人一人が身につけるべき能力だろう。そうした能力を単なる自己主張のために用いるのではなく、相手の立場になって用いることで、さらに有意義なものとなる。問題解決に活かせば、ロジカル・シンキングは単なる技術を越えて、自己を活かすものとなるのである。



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