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 今日はエコノミストからの記事です。(意訳&適当訳ですので正確に知りたい方は元記事を見てください。エコノミストの単語をクリックすると元記事に飛びます。)

Give the poor money
Conditional-cash transfers are good. They could be even better

 条件付き現金給付(以下、CCT)が貧困を救うという記事です。CCTとは、貧困者に条件をつけて現金を給付し、その受益者は条件を守って初めて現金給付がもらえるというものである。昨今の貧困削減プログラムの中で、最も人気のあるものの一つであり、その効果・実績は折り紙付きである。条件を付けて現金を給付するため、受益者はそれを遵守する必要があり、効果的な条件を付ければ必然的にプログラムの効果は上がる。とりわけ有名なのが、メキシコのPROGRESA(OPORTUNIDADES)や南アメリカ大陸諸国の成功事例である。このプログラムは貧困指標に劇的な変化をもたらした。これらの国のプログラムで頻繁に用いられたのが、医療や教育についての条件である。たとえば、「妊婦の定期健診のために3ヶ月に1度は通院しなければならない」、「子供のいる家庭は子供の出席率を85%以上に保たねばならない」という条件を付けたりした。こうした条件をつけることで、政策評価段階で当初予想していた結果を効果的に得やすくなるといわれている。アジア開発銀行世界銀行などがこの手法を得意としている。

CCTs work because they are rules-based and relatively uncorrupt. Though the stipends are usually a pittance, they make a difference to the poorest because they are reliable―unlike the rest of the poor’s income. CCTs also help the next generation. By requiring children to have lessons and health checks, the programmes should make children better educated and healthier than their parents. Schemes in Bangladesh, Cambodia and Pakistan have all got more girls into education. That is good in itself and good for getting jobs.

 CCTは条件に基づ貧困者に給付を行うというシステムになっているので、比較的にうまく働いているシステムである。給料は大抵手当という形になるけれども、こういう形であれば正しい使い方を期待できる。また、子供に教育を施したり、健康診断を行ったりすることによって、CCTは次の世代の育成を助ける。バングラデシュ、カンボジア、パキスタンでの事業計画では、全ての女の子に教育を施している。

But CCTs are not magic bullets. Even Brazil’s, one of the best as well as the biggest, works less well in urban areas than rural ones (see article). Others have an even greater rural bias. They work worse in cities because the problems of poverty are different there.In rural areas poverty leads to a lack of the basics: food, water, primary schools, simple health care. CCTs are good at providing those because, however small the stipend, it gives children an incentive to go to school and encourages markets to develop in the goods and services that were lacking before. In cities, by contrast, the problems of poverty are compounded by violence, drugs, family breakdown and child labour. These require different interventions: in law and order, in programmes to stop domestic abuse, and so on. And they require more than the state to step in: commerce and churches are just as important. Such problems will become greater in future because the largest concentrations of poverty are no longer in the backward rural areas but in the anarchic megalopolises of developing countries, like Lagos and Mumbai.

 しかし、残念ながら、CCTが全て上手く行っているわけではない。BRICsの一つに数えられるブラジルでは農村部と別の貧困問題が都市部で深刻な問題になっている。貧困国の農村部では、基本的な社会インフラや食べ物などが欠如している。それは、食べ物、水、初等教育、医療などである。CCTは貧困者に上手くこれらを提供している。なぜなら、CCTは親に子供を学校に通わせるインセンティブを与えたり、欠如していた製品・サービス市場の発展を助けるからである。一方、ブラジルの多くの都市で、暴力、麻薬、家庭の崩壊、子供の労働などにより農村部とは別の貧困問題が悪化している。こららの問題は農村部とは別の解決方法が求められる。それは、家庭内暴力を止めさせるための法と秩序の整備などである。このような都市部での問題は、将来、より大きな問題になるだろう。なぜなら、貧困問題の中心がもはや農村部だけでなく、ラゴス(ナイジェリア、市内人口:519万人、都市圏人口:1113万人)やムンバイ(インド、市内人口:1366万人、都市圏人口:1900万人)のような発展途上国の無秩序な超巨大都市にあることである。将来、これらの都市でブラジルと同じような問題が起こるだろう。

 ちなみに、日本における援助の枠組みの中でCCTはほぼ認知されていない。それどころか、途上国における社会保護(Social Protection)分野での立ち遅れが著しい。最もCCTに近いプログラムと言えば、奨学金のプロジェクトである。つまり、奨学金を貧しい家庭の子供に支給するときなどは、「貧困」を一つの条件としているのである。しかしながら、これはCCTの概念において、ほんの一部分でしかないことに変わりはない。現在、世界の人口は68億人であり、2050年には90億人を超えると予測されている。人口が増えるにつれて貧困問題がより深刻になるだろう。日本でも、これらを解決するためにCCTのような貧困者支援策を真剣に考える必要がある。

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