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 本書は世界各国の大学で使用されている教科書の翻訳版である。『マンキュー経済学1 ミクロ編』(第2版)、『マンキュー経済学2 マクロ編』(第2版)から基本的な12章を選び、再構成した経済学の入門テキストである。日々ニュースで経済関連の情報が流れているが、「実際経済ってどう動いているんだろう?」と疑問に思った人は多くいることだろう。その疑問に答えてくれるのが本書である。経済学初心者に是非お勧めしたい本である。経済がどのような原理原則に基づいて動いているのかをわかりやすく教えてくれる。複雑な経済問題を具体例を用いながら、簡潔かつ明瞭に論じている。数式もほとんど使われないので、数学が苦手な人でも安心である。また、ぶ厚い本なので、バッグに忍ばせておけば筋力トレーニングにもなり一石二鳥である。一つ問題があるとすれば、値段が高いことである。そんな人には図書館で借りることをオススメする。

 本書で、特に重要なのは経済学の十大原理である。この十大原理で経済学の基本的考え方が網羅されている。特に、トレードオフや機会費用の考え方は普通に生活していても役立つ知識である。詳細は以下である。





 目次
第1部 イントロダクション(経済学の十大原理
経済学者らしく考える
相互依存と交易(貿易)からの利益)
第2部 ミクロ経済学(市場における需要と供給の作用
需要、供給、および政府の政策
消費者、生産者、市場の効率性
外部性)
第3部 マクロ経済学(国民所得の測定
生計費の測定
生産と成長
貯蓄、投資と金融システム
総需要と総供給)


個人の意思決定に関する四つの原理
第一原理:人々はトレードオフ(相反する関係)に直面している
 トレードオフとは、自分の好きな何かを得るためにはたいてい別の何かを手放さなければならないということである。意思決定は、一つの目標と別の目標の間のトレードオフを必要とするのである。
 例えば、社会は効率(性)と衡平(性)の間のトレードオフに直面している。効率とは、社会が希少な資源から得ることができるものを最大限獲得していることを意味する。衡平とは、それらの資源から獲得したものが、社会の構成員の間に公平に分配されていることを示す。つまり、効率は経済のパイの大きさについての基準であり、衡平は、経済のパイの分け方についての基準である。

第二原理:ある者の費用は、それを得るために放棄したものの価値である
 あるものを獲得するために放棄したものを機会費用と呼ぶ。例えば、大学へ行くかどうか決定する場合である。大学に行く時の便益は、知的向上と一生を通じてより望ましい就職の機会を得られることである。一方その機会費用はその期間に労働で得られる賃金、教科書代、学費などである。

第三原理:合理的な人々は限界的な部分で考える
 行動計画に対する微調整を限界的な変化と呼ぶ。「限界」とは「端」を意味し、限界的な変化とは、人々がしていることの端の部分における調整のことである。限界的な便益と限界的な費用を比べることにより、人々はよりよい意思決定ができるのである。そして合理的な意思決定者は、限界的な便益が限界的な費用を上回るような行動だけを選択するのである。

第四原理:人々は様々なインセンティブ(誘因)に反応する
 人々が費用と便益とを比較して意思決定するということは、費用や便益が変われば人々の行動も変化する可能性があるということである。つまり人々はインセンティブ(誘因)に反応する。インセンティブ(誘因)とは、経済学では、費用と便益を比較する人々の意思決定や行動を変化させるような誘因のことを言う。


人々が互いにどう影響し合っているかに関する三つの原理
第五原理:交易(取引)はすべての人々をより豊かにする
 国も家計も、互いに取引できることから便益を得ているのであり、他者と取引することによって、はるかに多様な財・サービスをより安価な費用で購入することができるのである。貿易は、各国が得意分野に特化し、より多様な財を享受することを可能にしている。つまり世界のほかの国々は世界経済における競争相手であり、同時に取引相手なのである。

第六原理:通常、市場は経済活動を組織する良策である
 市場経済(市場において財・サービスをやり取りする多くの企業や家計による、分権的な意思決定を通じて資源が配分される経済)においては、意思決定者は膨大な数の企業や家計である。企業は誰を雇い、何を生産するか決める。一方家計はどの企業で働き、自分たちの所得で何を買うかを決める。これらの企業や家計は市場で相互に影響し合っており、市場においては価格と利己心が彼らの意思決定を導いているのである。つまり、市場経済では、誰も社会全体の経済的福祉に留意しないのである。しかし市場経済は大きな成功を収めてきた。なぜなら市場は見えざる手によって導かれているからである。価格は、各財の社会にとっての価値と、社会がその財を生産するための費用の両方を反映している。家計や企業は売買の意思決定に関して価格を見て決めるので、彼らは自分たちの行動の社会的な費用と便益を無意識のうちに考慮している。その結果、多くの場合で、価格は個々の意思決定主体を、社会全体の厚生を最大化するような結果へと導くのである。

第七原理:政府は市場のもたらす成果を改善できることもある
 政府が必要な理由は二つある。第一に、市場には政府の保護が必要であること。それは政府の提供する警察・司法によって、自分たちの生産物に対する権利が守られることに我々が依存するからである。第二に、市場は経済活動を組織する良策だが重要な例外があることである。政府が市場介入するのは二つの理由がある。一つは効率性を高めることであり、もう一つは衡平性を高めることである。通常の場合市場は、効率的な分配を実現するが、うまく働かないことがある。経済学者は、市場の力では効率的な資源配分を実現できない状況を市場の失敗と呼んでいる。市場の失敗を起こす一つの原因は、外部性である。外部性とは、一人の行動が無関係な人の経済的福祉に及ぼす影響である。市場の失敗を引き起こすもう一つの原因としては、市場支配力が挙げられる。市場支配力とは、一人の個人(あるいは少数の集団)が市場価格を過度に左右できる能力である。経済的繁栄の公平な分配を実現する点でも、市場経済は失敗することがある。つまり、市場経済はすべての人が、十分な食料とまともな衣服をもち、適切な医療を施されることを保証していない。そのため所得税や社会福祉制度の多くの公共政策は、経済的福祉のより公平な分配を実現することを目的としている。


経済の全体の機能としての三原理
第八原理:一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している
 生活水準の格差や変化のほとんどは、各国の生産性の相違によって説明できる(生産性とは、一人の労働者が一時間あたりに生産する財・サービスの量である。)なぜなら、生産性の高い国では、多くの人が高い生活水準を享受し、生産性が低い国では、より低い生活水準を甘受する。そして、一国の生産性の成長率は、平均所得の成長率を決定する。

第九原理:政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する
 インフレーションとは、経済において価格が全体として上昇することである。大幅で持続的なインフレーションについては、その原因はほとんど同じである。つまりそれは、貨幣供給量の増大である。政府がその国の貨幣供給量を大幅に増やすと、貨幣の価値は下落する。1920年代初期のドイツでは、物価が一か月ごとに三倍になっていた頃、貨幣供給量もやはり三倍になっていたのである。

第十原理:社会は、インフレ率と失業率の短期的トレードオフに直面している
 インフレーションがもたらされると、短期的に失業水準の低下ももたらされる。このインフレーションと失業の間のトレードオフを表す曲線をフィリップス曲線と呼ぶ。これは景気循環を理解するために重要なものである。景気循環とは、雇用者数や財・サービスの生産量などではかられる経済活動水準の、不規則であまり予測できない変動のことである。



 また、以下の入門書もオススメである。いずれもあまり数式を使わずに平易に解説してくれる。マンキュー同様、問題があるとすれば、それは値段の高さである。
スティグリッツ入門経済学 <第3版><第3版>
入門経済学(日本人が書いた本)

分厚いのが嫌な人は以下の本がおすすめです。値段も安いので、経済を知りたい高校生、中学生におすすめです。
ミクロ経済学 (図解雑学)
図解雑学 マクロ経済学 (図解雑学シリーズ)






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